経営理念と経営戦略を知ってビジネススキルアップ!

営業 事業企画

企業を立ち上げる際、最初に意識すべきなのは、何のために経営を行うかです。経営理念とは、何のための事業を行うかの目的を言葉にして表現したものです。また、経営理念には企業が存在する意義や、使命といった表現のされ方をする場合もあります。経営戦略は、経営理念を具体的に実行する方法論です。本投稿では、経営理念と経営戦略のかかわりについて記載します。

経営理念

経営理念には様々な定義や解釈がありますが、ここでは、企業の存在目的と定義しています。経営理念は長期にわたって受け継がれる不変的、持続的なものです。  

経営理念の例です。

第一回中小企業長官賞、第3回ホワイト企業大賞を受賞した株式会社日本レーザーの経営理念

「当社は、この美しい地球を未来に残すという基本的な考えのもと、全従業員が、全ての職場で環境保全の活動を実践し、常にお客様の満足向上を目指した製品、サービスを提供し、社会に貢献します。」

以上のように、株式会社日本レーザーの経営理念は事業の目的と社会的意義が明示されています。

一般的概念から筆者作成

経営ビジョン

経営ビジョンは、経営に理念のもと、企業の目指す将来のあるべき姿と定義します。

経営ビジョンの例です。

100年近くの業歴を誇る柴田化学株式会社

For the Customer

研究開発者の夢の実現をサポートをし、技術と品質と信頼で科学技術の発展に寄与するオンリーワン製造業になる。

For the Earth

きれいな空気と水に満ちあふれた緑の地球を守るため、環境保護の重要性を認識したリーディングカンパニーになる。

For the Employee

社員の幸福を祈り働きがいのある明るい職場を創造する。

経営戦略

経営戦略を経営ビジョンを実現するための戦略と定義します。経営目標は、経営ビジョンもしくは、経営ビジョンの中で、一定の期限を決めた経営ビジョンの中の数値目標です。例えば、ビジョン2025年という表現をします。

例としては、「2025年には、○○の分野でリーディングカンパニーになり、売上××億、利益2億を達成します」と記載されます。

経営戦略(経営ビジョンを実現するための戦略)をここでは3つの要素にわけます。

企業ドメイン

企業ドメインとは、どのような領域で事業活動をしていくか、自社の戦う事業領域を自ら決めるという定義にしています。

企業ドメイン(事業領域)も決まってきます。

企業ドメインの設定には次のアンゾフの成長マトリックスも有効なツールです。市場と事業、製品、サービスを同時に分析することができます。

アンゾフの成長マトリックス

左上の市場浸透戦略は、既存市場においてシェアを上げる方針です。足元を固めます。顧客とのリレーションを深めることを通じて行います。

左下の新市場拡大戦略は、営業の新規開拓です。こちらについては以下の投稿をご参考ください。

右上の新事業、製品、サービス開発戦略は、既存の顧客に新しい価値を提供します。顧客との関係を活用して、新たな商材を開発します。

右下の多角化戦略は、新市場に新しい付加価値を提供します。既存事のノウハウの活用は、あまり期待できません。M&A(企業買収)や中途採用や外部コンサルタントによる知識、経験、スキルの導入を通じて行われます。新しい市場ドメイン、可能性の広がりがある一方、過去の経験が活かしにくいのでリスクも伴う戦略です。

経営計画

経営計画は、企業を構成する(1)ヒト(2)モノ(3)カネなどの経営資源を、将来にわたってどのように配分し、どのようにヒトが行動するかによって、目標を達成する道筋を表現することをさしています。経営計画には、次年度予算書や中長期経営計画などがあります。

経営計画を策定する前に、通常環境分析を行います。環境分析でよく使われるのがSWOYT分析です。

クロスSWOT分析

SWOT分析については下記投稿をご参考ください。

経営計画において策定するものの例は次の通りです。

予想損益計算書

決算書の損益計算書と同じ形式で作成します。企業ドメインに基づいて、誰に、何を、いくらで、どのくらい販売するかの販売計画から、売上の予測を立てます。

売上に対して仕入れや製造原価などの原価を予測し、売上総利益を算出します。そのほか、販売費及び一般管理費について、人件費や賃料、水道光熱費などの経費を予想し、営業利益の見通しを計画します。

予想貸借対照表

予想貸借対照表では、設備投資の償却や法人税などの勘案して、資産や負債、純資産の見通しを予想します。予想貸借対照表によって、将来の株価(純資産やその他の評価方法)を算定することに利用します。

アクションプラン

アクションプランでは、戦略課題をブレークダウンし、どのような体制で、いつまでに、だれが、どれだけ、どのように行動するのかを記載します。

アクションプランの一例

設備投資計画

設備投資計画では、いつ、どのような設備を、なんために、どのくらいの効果を狙って、資金源はどのように調達して、いくら投資するかを記載します。

組織人員計画

組織人員計画では、経営戦略を実行する予想組織図と、各組織に割り当てられた部門のミッション、人件費計画、めざすべき人材の定義と成長のストーリー、評価制度について記載します。

資金計画

資金計画では、売上の回収期間、仕入れや経費の支払、投資などから資金繰り状況の予想を行い、資金の調達や借入金返済計画などを策定します。

コアコンピタンス

コアコンピタンスとは顧客に特定の利益をもたらす技術、スキル、ノウハウの集合です。顧客に利益をもたらし、競合との差別化になる企業の強みであるともいえます。

コアコンピタンスが顧客の提供価値をもたらし、企業継続に必要な利益を生み出します、コアコンピタンスを磨き上げることが、重要な経営戦略の一つです。

まとめ

経営戦略を立てたとしても、実行され、効果が検証されなければいけません。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Action(改善)の 4段階を繰り返すマネジメントサイクルによって、環境の変化や時代に対応した経営戦略を行うことができます。

経営理念から経営戦略は、企業の根幹となす考え方です。場合によっては内部での行動指針だけではなく、銀行や投資家に開示して、企業活動の理解を促進するものです。

経営理念と経営戦略を明確化することによって、企業活動の一層のレベルアップをはかることができますのでご活用ください。

プロフィール
顧客志向研究所

経営コンサルタントの国家資格である中小企業診断士です。
上場企業経営者から、中小企業、個人事業主に至るまで、数百の経営者の相談業務、ファシリテーション、社員教育の実績
中立的な立場で、課題解決に役に立つ情報提供を行うことを理念としてます。

そのほかの主な経歴
・外資系生命保険株式会社に在籍し、顧客課題のヒアリングから法人契約営業近畿地区2位(キングオブキングス賞)
MDRT(全世界74か国生命保険営業上位1%の成績基準達成)

・上場直前ベンチャー企業にて採用人事企画の経験

・上場コンサルティング会社での営業経験

・経営改善計画の策定経験(信用保証協会 バンクミーティング)
営業人材育成・人事分野から事業計画策定を得意としています。

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