出世や新規事業につながる企画力と実践

人事 キャリア

新しい価値を生み出すためには、アイディア出す発想力がスタートになります。また、組織や集団において、発想されたアイディアをすすめ、組織や集団の中で調整を行い、結果を出す企画力は出世の強力な武器になります。本投稿では、出世や新規事業につながる企画力について書きます。

企画の進め方

企画の進め方(筆者作成)

企画の目的

企画のスタートは、目的を明確にすることです。何のためにその企画を行うかの目的意識は、さまざまな課題が出たときに、継続して乗り越えるための推進力となります。企画の目的には、例えば以下のようなものがあります。

・事業継続のため新規事業を企画します。既存事業の市場が低成長なうえ競争の激化しており、先行きは収益の減少が予想されます。会社の強みを活用した新規事業で、現在の組織の固定費をまかなう新しい収益の柱が必要です。

・組織風土改善のためのプロジェクトを企画します。縦割りの組織の弊害がでています。横の連携が不十分であり組織間のコミュニケーションが十分にとれていないため、組織力が低下しています。

・新商品でトップシェアを目指して、販売促進を強化する企画を行います。

アイディアを生み出す

企画を進めるうえで、アイディアだしを行います。

トーマス・エジソン(1847年~1931年)は、生涯で1300件の発明を行った発明王です。電球を発明したのは有名ですが、発電から送電まで電気を事業化した功績ははかりしれません。

エジソンのアイディア力の源泉は何だったのでしょうか。エジソンは、幼少期から常に、なぜ、何を問いかけていたといいます。そこには、常識にとらわれない自由な発想と、物事の本質をつかもうとする姿勢がありました。

また、エジソンは、メモを500万枚とったといわれています。メモを数多く取ったから発明ができたというわけではありません。メモを常時必要なほど、日頃から様々な問題・課題に対して思いを巡らせていた証拠でしょう。

ニュートンのケースを見てみましょう。万有引力の法則を思いついたのは、リンゴが落ちたからというよりも、常日頃から問題意識を持っていたためです。

以上のことからアイディアは、自由な発想で物事の本質を考え、常日頃問題意識を持っていることから生まれるといえるでしょう。

アイディア出しの方法論については、ブレインストーミングやKJ法、ワールドカフェなどの集団でのディスカッションも有効です。各ディスカッションの手法については、以下の投稿をご参考ください。

現状把握

アイディアだしの次は現状把握です。アイディアは自由で物事にとらわれず発想します。一方、アイディアを実現するためには、現実の状況を冷静に分析する必要があります。

新規事業の現状把握の例を見てみましょう。実現のための技術情報、競合製品、市場(ニーズ)、必要な資金と調達方法、要求される人材スキルといったことを調べます。

業務改革の現状把握の例はどうでしょうか。現状の業務内容、ビジネスプロセスと他社との連携、制約条件(システム・法規制)などを調べます。

現状把握のプロセスにおいては、各省庁や調査会社などが発表する外部環境のデータも活用するといいでしょう。一番役に立つのは、現場の情報です。現場の情報とは、ビジネスであれば顧客の情報です。顧客の好み、要望、価値観などです。

新規事業においては、市場調査です。想定される市場がどれくらいの規模か、今後はどのくらい伸びるのか、競合他社の動向はどのようなのかといったことになります。

現状把握の重要な役割は、アイディアの優先順位と実現性の検討です。ここで取り組むべきアイディアの絞り込みを行います。アイディアの目的に対する重要性から優先順位をつけていきます。

実現性については、難しいからと言って排除するべきではありませんが、アイディアがあまりにも現実離れしていないかを精査していきます。

構想

優先順位をつけたアイディアを、実現するためのプロセスやシナリオを策定します。ここでは、現状把握で絞り込んでいますので「実行するためにどうするか」という発想が基本となります。難しいからといって、廃案にする発想ではありません。

世の中を変えた優れた企画は、すべて困難を超えて実現した企画です。誰にでもできることではありません。企画の目的に立ち返り、当事者の強い意志と工夫が世の中のイノベーションを起こすのです。

推進・調整

この段階で関係各所と合同で企画会議を行います。ディスカッションを通じてマスタースケジュールや役割分担を決めていきます。企画書を作成して関係者と協議、共有化をはかります。

ここでのポイントは、かならず実施項目ごとに担当及び責任者を明記します。そして期限と目標値を定めることです。

課題にぶつかり、進捗に問題が生じたときは、実施項目の責任者と担当者だけでなく、できるだけメンバーのみんなで課題を共有化し、乗り越えるための知恵を出し合うようにします。

スケジュールの遅れや、実施項目の変更をやむ得ない場合も、企画の本来の目的に立ち返り、無制限に妥協しないようにしましょう。

企画段階で想定できるリスクは、事前に洗い出しておきましょう。リスクの対処法を事前に企画書に盛り込んでおくべきです。実際にリスクが発生したした場合、被害を最小限に抑えることができます。

例えば、物品を輸入する場合、決済の際に発生する為替リスクには、為替予約がリスク対処法にあたります。商品、サービス販売時に発生する可能性がある損害賠償リスクには、損害保険加入などがリスク対処法です。

新規事業企画の場合は、撤退する基準も定めておくべきです。投入した労力、資金を惜しんで判断を誤ると傷口が広がることになります。

企画力の実践

企画を実行します。事前に予想できなかったこともおこりえます。慌てないで、冷静に対処します。目標値は各自妥協のないように取り組む姿勢が大事です。

企画の撤退は、あらかじめ定めた基準に従って、期限ごとの目標に対する実績値を見ながら、警告、一部撤退、全面撤退と段階を踏みます。充分に現場とコミュニケーションを取りながら撤退を行います。立ち直りのきっかけと機会を与えるのが大事です。ただし撤退判断した後は、温情はかえって傷口を広げる結果になります。

想定以上の成果を収めた場合は、メンバーを再招集して、企画書の見直しを行い、人員の増員などを行います。

結果分析

企画書に対する実績の評価を行います。うまくいった原因とそうでなかった要因を洗い出します。振り返りを行い、次の企画やアクションへのレベルアップのための経験値として活用します。

企画はPlan(計画)Do(実行)Check(評価)Action(改善)のサイクルが大事です。

まとめ

企画力とは、物事の本質をとらえようとする常日頃の思考と、関係者と合意と調整をとりながら、企画の目的を困難を超えて実現する総合力です。

新規事業企画のみならず、すべての企画に通じる考えですので是非ご活用ください。

プロフィール
顧客志向研究所
顧客志向経営研究所

経営コンサルタントの国家資格である中小企業診断士です。
上場企業経営者から、中小企業、個人事業主に至るまで、数百の経営者の相談業務、ファシリテーション、社員教育の実績があります。
中立的な立場で、課題解決に役に立つ情報提供を行うことを理念としてます。

そのほかの主な経歴
・外資系生命保険株式会社に在籍し、顧客課題のヒアリングから法人契約営業近畿地区2位(キングオブキングス賞)

・MDRT(全世界74か国生命保険営業上位1%の成績基準達成)

・上場直前ベンチャー企業にて採用人事企画の経験

・上場コンサルティング会社での営業経験

・経営改善計画の策定経験(信用保証協会 バンクミーティング)

営業人材育成・人事分野から事業計画策定を得意としています。

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